宮谷(みやだに)古墳

考古担当 高島芳弘

宮谷古墳は、徳島市国府町西矢野の気延山(きのべやま)から東に延びてきた尾根の先端(せんたん)近くに立地する前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。長さ約38mで、後円部の直径と前方部の長さが2:1の割合でつくられています。前方部は東の平野部の方を向き、端に近づくに従って少しずつ幅広となっています。空から見ると、古墳の形ばかりでなく、古墳の立地する尾根やその両脇に入り込む谷の様子までよく分かります。

宮谷古墳

宮谷古墳からは三角縁神獣鏡(さんがくぶちしんじゅうきょう)3面が出土し、また、二重口縁(こうえん)の壺型(つぼがた)土器が並べられていました。これらの出土品から、宮谷古墳は3世紀後半につくられたと考えられています。

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