「人形・ひとがた-祈りから遊びまで-」【企画展】
人形は、人をかたどったつくり物です。古くは、縄文時代の土偶(どぐう)にさかのぼることができ、古代には「ひとがた」と言われ、呪術(じゅじゅつ)に用いる形かた代しろでした。後には、祓(はら)い、依代(よりしろ)、託宣(たくせん)、祈祷(きとう)、守護(しゅご) 、信仰(しんこう)、祝儀(しゅうぎ)など多目的、多用途で使われる人形へと変化してきました。また、呪術、信仰的要素だけでなく、遊び、芸能、祭礼など、庶民生活のさまざな場面に人形が登場するようになりました。阿波人形浄瑠璃(じょうるり)で使われる人形頭(がしら)も、こうした人形の一つとして位置づけることができます。
この企画展では、身近にあるさまざまな人形の使われ方を紹介します。
図3 オムイカ(六日)の蓑笠(みのかさ)人形(美波町赤松):死後 6 日目につくって川原に立て、自然に川に流れるまでおいておく死者供養(くよう)の人形。
図4 流しびな:桃の節供の日、病や穢(けが)れを移して川に流す人形。ひな人形の古い形は流しびなだったとされる。
主催
徳島県立博物館
会期
平成23年4月23日(土)~ 6月5日(日)
休館日
月曜日
会場
博物館企画展示室
観覧料
一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円
※20名以上の団体は2割引
※土・日・祝日は小中高生無料
※学校教育での利用は無料
関連行事
記念講演会
演題
人形のフォークロア
講師
神野善治氏(武蔵野美術大学造形学部教授)
日時
5月8日(日)13:30 ~15:00
会場
文化の森・イベントホール
※参加無料
「三番叟まわし」公演
演者
阿波木偶箱廻しを復活する会
解説
辻本一英氏(阿波木偶箱廻しを復活する会顧問)
日時
4月24日(日)14:00 ~15:00
会場
物館企画展示室
※観覧料が必要です。
展示解説
日時
5月1日(日)、22日(日)
いずれも14:00 ~15:00
※観覧料が必要です。