博物館ニューストップページ博物館ニュース082(2011年3月25日発行)人形・ひとがた-祈りから遊びまで-(082号企画展)

「人形・ひとがた-祈りから遊びまで-」【企画展】

人形は、人をかたどったつくり物です。古くは、縄文時代の土偶(どぐう)にさかのぼることができ、古代には「ひとがた」と言われ、呪術(じゅじゅつ)に用いる形かた代しろでした。後には、祓(はら)い、依代(よりしろ)、託宣(たくせん)、祈祷(きとう)、守護(しゅご) 、信仰(しんこう)、祝儀(しゅうぎ)など多目的、多用途で使われる人形へと変化してきました。また、呪術、信仰的要素だけでなく、遊び、芸能、祭礼など、庶民生活のさまざな場面に人形が登場するようになりました。阿波人形浄瑠璃(じょうるり)で使われる人形頭(がしら)も、こうした人形の一つとして位置づけることができます。
この企画展では、身近にあるさまざまな人形の使われ方を紹介します。

図3 オムイカ(六日)の蓑笠(みのかさ)人形(美波町赤松):死後 6 日目につくって川原に立て、自然に川に流れるまでおいておく死者供養(くよう)の人形。

図3 オムイカ(六日)の蓑笠(みのかさ)人形(美波町赤松):死後 6 日目につくって川原に立て、自然に川に流れるまでおいておく死者供養(くよう)の人形。

図4 流しびな:桃の節供の日、病や穢(けが)れを移して川に流す人形。ひな人形の古い形は流しびなだったとされる。

図4 流しびな:桃の節供の日、病や穢(けが)れを移して川に流す人形。ひな人形の古い形は流しびなだったとされる。

主催

徳島県立博物館

会期

平成23年4月23日(土)~ 6月5日(日)

休館日

月曜日

会場

博物館企画展示室

観覧料

一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円
※20名以上の団体は2割引
※土・日・祝日は小中高生無料
※学校教育での利用は無料

関連行事

記念講演会

演題

人形のフォークロア

講師

神野善治氏(武蔵野美術大学造形学部教授)

日時

5月8日(日)13:30 ~15:00

会場

文化の森・イベントホール
※参加無料

「三番叟まわし」公演

演者

阿波木偶箱廻しを復活する会

解説

辻本一英氏(阿波木偶箱廻しを復活する会顧問)

日時

4月24日(日)14:00 ~15:00

会場

物館企画展示室

※観覧料が必要です。

展示解説

日時

5月1日(日)、22日(日)

いずれも14:00 ~15:00
※観覧料が必要です。

カテゴリー

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