祭礼用馬具 和鞍【表紙】

 さいれいようばぐ わぐら)阿南市新野町轟神社祭礼祭礼(あなんしあらたのちょうとどろきじんじゃさいれい)で使用

民俗担当 庄武憲子

この資料は、かつて阿南市新野町にある轟神社の祭礼において、神輿巡幸(みこしじゅんこう)の際に出ていた馬に付けられていたものです。肌付(はだつけ)、切付(きっつけ)の上に木製で蒔絵(まきえ)の装飾が施された鞍が乗り、鞍の上には馬氈(ばせん)というしきものが置かれています。所蔵していた方から、その他の馬具や衣装とともに当館に寄贈していただきました。

馬は、古くから神様の乗物と考えられ、県内の広い地域で祭礼の神輿巡幸に付きものとされてきました。生活様式が変わり、農耕用や運搬用に馬を飼育する家が見られなくなった現在、県内での祭礼に馬が登場する姿は珍しくなりました。

年が明けて平成26年(2014)の干支(えと)は午(うま)です。これにちなんで、この資料は12月3日(火)から常設展示室のトピックコーナーで展示する予定です。

祭礼用馬具 和鞍

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