イチョウハクジラ

動物担当 佐藤陽一

2012年9月5日に鳴門海峡に近い海岸に体長4.7m のクジラが漂着しているのが発見されました。調べてみたところ、アカボウクジラ科の一種イチョウハクジラであることがわかりました。イチョウハクジラはインド洋から太平洋の熱帯・温帯海域に広く分布しますが、これまで確認事例が少なく、生態などよくわかっていません。鳴門に漂着したイチョウハクジラはオスの成体で、本種の特徴であるイチョウの葉の形をした歯が、下顎(かがく)に左右一対だけあります(メスには無いか、あっても埋没しています)。

企画展「まんまるワールド-世界と四国の哺乳類-」ではこの個体の全身骨格標本を初公開します。

鳴門海峡近くの千鳥ヶ浜に漂着したイチョウハクジラ

鳴門海峡近くの千鳥ヶ浜に漂着したイチョウハクジラ、その頭蓋骨(とうがいこつ)(右上写真:左側面)と歯(左下写真顎(かがく)内側面)

 

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