四国霊場の弘法大師坐像【表紙】

歴史担当 長谷川賢二

四国遍路は、弘法大師空海(774-835)ゆかりとされる札所88か所を回る巡礼です。そのため、大師信仰が遍路の中心にあります。

ここに掲載したのは、徳島県内の札所である焼山寺(しょうさんじ) (12番)、熊谷寺(くまだにじ) (8番)の大師坐像です。焼山寺の像は、応永7 年(1400)に彩色が施されており、その少し前につくられたと考えられます。一方の熊谷寺の像は、永享3年(1431)、京都でつくられたものです。四国霊場には、中世にまで遡(さかのぼ)る大師像の彫刻作品は、あまり残っていないので貴重です。

これらを含む多彩な文化財等を、「空海の足音 四国へんろ展」徳島編において紹介します。

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