博物館ニューストップページ博物館ニュース097(2014年12月1日発行)300年前の巨大地震を伝える(097号表紙)

300年前の巨大地震を伝える【表紙】

歴史担当 松永友和

宝永地震は、宝永4年(1707)10月に南海トラフ沿いで発生した、国内最大級の地震です。この地震の様子を伝える資料が、写真の古文書です。宝永5年11月に、板野郡大代村(いたのぐんおおしろむら)(現鳴門市大津町大代)の庄屋三郎太夫らによって作成されたもので、内容は「塩除堤(しおよけづつみ)」の設置に関するものです。「塩除堤」は、海水が陸地に入り込むのを防ぐための堤防です。大代村では、宝永地震の影響により海水が田畑に入り込み、作物があまり育たなかったことがわかります。今から約300年前に発生した宝永地震に関する古文書は少なく、その様子を伝える貴重な資料といえるでしょう。

宝永5年(1708)11月板野郡大代村塩除堤(しおよけつつみ)奉願帳扣(ねがいたてまつるちょうひかえ)


宝永5年(1708)11月板野郡大代村塩除堤(しおよけつつみ)奉願帳扣(ねがいたてまつるちょうひかえ)

 

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