鬼面文鬼瓦(吉野川市大日寺跡出土 平安時代)【表紙】
考古担当 岡本治代
平成24・25 年の発掘調査において、吉野川市川島町大日寺跡(だいにちじあと)から、ほぼ完全な形の鬼面文鬼瓦(きめんもんおにがわら)が出土しました。大日寺跡では、これ以外にも塑像(そぞう)(粘土製の像)の螺髪(らほつ)(髪の毛の部分)が出土するなど、近年の徳島県内における古代寺院の発掘調査の中でも、特に注目すべき調査成果が得られています。
企画展「瓦から見る古代の阿波-寺院と役所-」では、この鬼瓦をはじめ、瓦を中心に、県内の古代寺院跡・役所跡から出土した資料を展示します。瓦を通して、古代阿波の世界を感じていただければ幸いです。