ヒトガタをめぐる冒険 阿波木偶箱まわしの世界 ― 門付け、大道芸―【企画展】
文化の森開園25周年記念事業
「阿波木偶(でこ)箱まわし」は、「阿波人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)」とともに徳島に特徴的な人形文 化です。それは三番叟(さんばそう)とえびすの人形4体を用いる門付(かどづ)け「三番叟まわし」と、 浄瑠璃を語りながら数体の人形を一人遣(ひとりづか)いで交互に操(あやつ)り、路傍で人形浄瑠璃芝 居のさわりを演じる大道芸(だいどうげい)「箱廻(まわ)し」から成ります。
「三番叟まわし」は、新年に欠かせない儀礼(ぎれい)として四国の広い地域で迎え入れられていました。また「箱廻し」は、昭和10年代(1935~1944)頃まで徳島から日本各地へと巡業し、徳島の人形文化を全国へ発信してきました。
この展示では、「阿波木偶箱まわし」の世界を、当館と芝原生活文化研究所、阿波木偶箱まわし保存会が共同で行ってきた研究成果をもとに紹介します。あわせて日本の伝統的な門付け、大道芸について紹介します。
「三番叟まわし」が門付け先(阿波市土成町)に渡したと考えられる祈祷札 当館蔵
「三番叟まわし」が使用したえびす頭の内銘 当館蔵
会期
平成27年10月31日(土)~11月29日(日)
休館日
11月2日、9日、16日、24日
会場
徳島県立博物館 企画展示室(1階)
開館時間
9:30~17:00
観覧料
一般200円、高校・大学生100円、小・中学生50円
※20名以上の団体は2割引
※土・日曜日、祝日は小・中学生及び高校生無料
※学校教育による利用は無料
※障がい者とその介助者1名は無料
※その他、各種減免あり
主催
徳島県立博物館
特別協力
芝原生活文化研究所、阿波木偶箱まわし保存会
展示構成
1 門付け「三番叟まわし」とは
2 大道芸「箱廻し」とは
3 「阿波木偶箱まわし」全国への足跡
4 現在の「阿波木偶箱まわし」
関連行事
文化の森大秋まつり! ! オープニング行事「三番叟奉納(ほうのう)」
日時
11月3日(火・祝)9:30~10:00
会場
文化の森シンボル広場(雨天の場合、博物館エントランスホール)
出演
阿波木偶箱まわし保存会
展示解説およびワークショップ(一人遣い人形伝承教室)
日時
11月1日(日)13:30~16:00
11月15日(日)13:30~16:00
会場
徳島県立博物館 企画展示室(1 階)
講師
阿波木偶箱まわし保存会
門付け芸、大道芸の記念公演
日時
11月22日(日)13:30~16:00
会場
文化の森イベントホール
出演
村田社中(むらたしゃちゅう)(千秋萬歳(せんずまんざい))
筑豊大介(ちくほうだいすけ)(周防(すおう)猿まわし)
旭堂南鱗(どうなんりん)(バナナ啖呵売(たんかばい)、ガマの油売り)
浅草雑芸団(あさくさざつげいだん)(伝統(でんとう)雑芸、放下(ほうか)芸)
阿波木偶箱まわし保存会(三番叟まわし、箱廻(はこまわ)し)