阿波漁民ものがたり―海を渡り歩いた漁師たちの5つの話―【企画展】
徳島県沿海地域には、かつて遠い地域まで進出して活躍(かつやく)してきた漁師たちがいました。こうした漁師たちは、さまざまな優れた漁法をもって全国各地の海をまたにかけ、生計をたててきました。漁師たちの移動は、ときには人の交流と技術や文化の伝播(でんぱ)をもたらすことがありました。
展示では、海を渡り歩いた漁師たちの、5つのそれぞれの“ものがたり”を紹介します。
以西底曳網漁船の大漁時の網揚げ作業(個人提供)
東シナ海の以西底曳網漁船(昭和40年頃)東シナ海で2艘曳底曳網漁船に乗った徳島県出身の漁師は多い(個人提供)
イワシまき網漁図絵馬 明治 32 年朝鮮近海へ出漁した漁師たちによって奉納された(佐田神社蔵)
出羽島港に停泊する昭和初期のカツオ釣り漁船(個人提供)
会期
2018年4月27日(金)~6月10日(日)
主催
徳島県立博物館
開館時間
9:30~17:00
月曜日休館(4月30日は開館)
会場
徳島県立博物館 企画展示室(1階)
観覧料
一般 200円、高校・大学生 100円、小・中学校 50円
○65歳以上は100円(証明できるものを提示)など各種減免あり
展示構成
第1話 鯛を求めて―鳴門堂浦(どうのうら)のテグス行商と一本釣り漁師―
第2話 東シナ海にて―九州で「阿波船(あわせん)」の名を轟(とどろ)かせた底曳網(そこびきあみ)船団―
第3話 貝を探して海深くまで―伊島(いしま)から潜水器をもって遠い海へ―
第4話 黒潮にのって―遠い海でカツオ・マグロを追った漁師たちの物語―
第5話 海の幸を運ぶ―行商に出た美波町のイタダキサン―
関連行事
企画展記念連続講座
第1回「伊島の潜水器漁業と人生~明治から戦後へ、『1』からのものがたり~」
講師
神野富一氏(甲南女子大学文学部教授)
日時
5月13日(日)13:30~15:00
場所
博物館3 階 講座室
第2回「九州・五島行きと以い 西せい底曳網漁業」
講師
磯本宏紀(徳島県立博物館学芸員)
日時
5月20日(日)13:30~15:00
場所
博物館3 階 講座室
第3回「黒潮に運ばれた道―カツオ一本釣り漁の歴史と民俗―」
講師
川島秀一氏(日本カツオ学会会長・元東北大学教授)
日時
5月27日(日)13:30~15:00
場所
博物館3 階 講座室
出羽島歴史散歩
講師
磯本宏紀(徳島県立博物館学芸員)
日時
6月3日(日)10:45~15:15
場所
牟岐町出羽島(てばじま)
展示解説
講師
磯本宏紀(徳島県立博物館学芸員)
日時
4月29日(日・祝)、5月6日(日)、
6月10日(日)いずれも14:00~15:00
場所
博物館1 階 企画展示室