自然史コレクション【常設展示】
常設展示室の「自然史コレクション」では、鉱物(こうぶつ)標本とともに、ふだん展示していない自然史分野の資料を、テーマを決めて展示します。展示スペースの1/3では鉱物を常時展示し、残りの2/3のスペースでテーマを変えながら展示していきます。
令和4(2022)年2月中旬までは、「ミニ鉱物展」として、色や形がとくにみごとな館蔵の鉱物標本を展示しています。この展示では、きれいな標本をできるだけよい状態で見ることができるように配列しました。そのため、同じ種類の鉱物でも、別な産地であれば離れた場所に置かれていることもあります(たとえば菱(りょう)マンガン鉱など)。同じ種類の鉱物でも産地により色や形が異なることも多いので、産地ごとに比較(ひかく)するのもおすすめです。
図1 自然史コレクション概観
図2 菱(りょう)マンガン鉱 アメリカ・ミズーリ州、スイートホーム鉱山。菱形6面体の結晶
図3 菱(りょう)マンガン鉱 青森県西目屋村、尾太(おっぷ)鉱山。ぶどう状の結晶集合体
図4 緑柱石(りょくちゅうせき)(アクアマリン) パキスタン、ギルギット。6角柱状の結晶。周囲の茶色い鉱物は白雲母(しろうんも)
図5 石膏(せっこう)オーストラリア、南オーストラリア州ワイアラ。砂漠地帯の塩湖(えんこ)が干上がって形成されたもの