プロバクトロサウルス・ゴビ工ンシス【表紙】
(全身骨格の全長約3.6m)
地学担当 辻野泰之
プロバクトロサウルス・ゴビエンシス(Probactrosaurus gobiensis)は、白亜紀(はくあき)前期(約1億3000万~約1億年前)の植物食恐竜の一種です。中国とソ連の合同学術調査(1959~1960年)により、中国の内モンゴル自治区から発見されました。歯の構造からイグアノドン類とその進化型であるハドロサウルス類の中間に位置すると考えられています。1994年に、徳島県勝浦(かつうら)町の白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層から恐竜の歯の化石が発見されました。これもイグアノドン類のものであり、全体の姿はプロバクトロサウルスに似ていたと思われます。
このプロバクトロサウルスの全身骨格(こっかく)は、平成28年度の夏の企画展「トクシマ恐竜展」(7月15日~9月19日)にて初公開します。