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100円ショップで買えるレジンを使った工作です。

 100円ショップにいくと様々なものが売られています。中でもハンドクラフトと呼ばれる工作に関したコーナーは大変充実してます。レジン工作をやってみたい方にこのページを作成しました
 2018年2月11日の文化の森ウィンターフェスティバルで実施した「松ぼっくりと貝で遊ぼう」の内容に準拠しています。この催しものは博物館のイベントボランティアのみなさまのアイディアに基づいています。貝殻にレジンを流し込んでいろいろなものを固め、飾りを作りました。ボランティアの皆様に感謝です。

準備するもの

 まずはレジンで、UVレジンと呼ばれる紫外線で固まるものです。100円ショップでは、歯磨きのようなチューブに入ったもの、茶色い瓶に入ったもの、色のついたもの、ハードまたはソフトタイプなど多くの種類があります。今回は、右の「速乾UVレジン(クリア)ハードタイプ4g」を使いました。成分は特殊アクリレート樹脂です。製品ごとにいろいろな違いがありますので、何種類か買って試しに使ってみるとよいでしょう。ブラックライトが無い場合は、太陽光でも固まるものを選んでください。この製品だと、晴天の太陽光で3~10分で固まると記載されています。
 他にはトッピングするパーツ、今回はガラス、イラスト、色のついた石、貝、砂、ゴマなどを用意しました。右の写真はインテリアサンドと呼ばれている着色した砂です。また、着色にアクリル絵の具、グリッターと呼ばれるラメ入りの絵具、マニュキュアも使いました。このあたりは、わざわざ買わなくてもいろいろ家にあるもので代用できます。土台になる貝は海岸で二枚貝をひらってくればOKです。それの内側をそのまま使ってもよいし、絵具やマニュキュアでで着色しても面白いです。最近の流行は宇宙塗りだそうです。
 イラストはインクジェット用OHPシートに印刷しました。プリンターで印刷できるOHPシートや透明フィルムなら写真も埋め込めますので、思い出の写真などを用意すると記念になります。貝に収まる大きさに印刷して、適当な大きさにハサミで切って使います。端をイラストぎりぎりに切った方がよいという話も聞きますが、透明なので、私は気にせず、大きめにカットしています。


左上:インテリアサンド、右上:小さな貝、左下:赤く着色したゴマ、右下:砂浜の砂

注意事項

 楽しい工作ですが、次のようなことに注意しましょう。

レジンは服に付くと取れなくなりますので、ご注意ください。
ガラスのパーツを使う時には、こぼさないようにし、怪我をしないようにピンセットを使ってください。
パーツはおいしそうに見えても食べられません。保護者の方は小さなお子さんの誤飲に注意してください。
ブラックライトを使う場合は直接その光を見ないでください。
レジンによるアレルギー反応を発症していると思われる報告がまれにあります。目や皮膚が赤くなったり、かゆくなるなどのアレルギー症状が出た場合はお医者さんに相談ください。その際、使用したレジンの瓶を持っていくと原因の究明が早くなります。
換気をよくして、ゴムの手袋や紫外線カットの保護メガネをした方がよいです。

手順

①手袋と保護メガネをします。
②うつわとなる貝を選びます。

③トッピングするパーツを選び、試しに貝にのせ、配置やバランスを考えます。
③いったん貝からパーツを取り除きます。手のひらで覆うようにして温めておいたレジンを少し入れます。
④パーツを乗せて、必要ならドライヤーで温めて、レジンをよくパーツになじませます。レジンは冬だとどろどろと固くなっていますが、温めるとさらさらの液体になります。ここで爪楊枝などで気泡をよくとってください。
⑤手で持ったままでもよいのですが、透明ケースに貝を入れて、その上にブラックライトをおいて、上から紫外線をあててレジンを固めます。2分ほどブラックライトをあててください。
ブラックライトが無い場合は、これを太陽光のもとで行います。ブラックライトは紫外線を出すライトですが、太陽光にも紫外線が含まれています。UVレジンはこの紫外線によって固まる樹脂です。
⑥さらにパーツを乗せ、レジンを入れます。
⑦⑤~⑥を繰り返して、ブラックライトで固めます。
⑧最後にやや中央が盛り上がるようにするときれいに見えます。
⑨最後は念のため5分ほどブラックライをあてて固めてください。爪楊枝でつついてもべとべとしなければ完成です。

 レジン工作はレジンの液さえあれば、他は家にある道具や近くで拾ってきたものなどを使って楽しいものができます。工夫することが大切です。

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