「みどりのサポート隊」のページです。博物館の行事(シリーズ名「みどりを楽しもう・味わおう」)を改良したり、新たな内容をみんなで考えて実践してみます。
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■ 2018年4月 簡単草木染めの試行
日時:2018年4月21日土曜日 13:00~16:00場所:博物館実習室
内容:簡単草木染めの試行
概要:5/13開催予定の普及行事のみどりを楽しもう・味わおう「とっても簡単!草木染めにチャレンジ」の予行。
この行事は今年初めて行うもので、実施のために検討すべき課題も多い。来月の本番当日は10:00~16:00までの行事で、午前中園瀬川の土手でオオキンケイギクを採集し、クエン酸に漬け込み染色液を作る。そして、午後からハンカチを染める予定である。
オオキンケイギクは花がまだつぼみなので、こちらで用意したツバキとナガミヒナゲシの染色液にハンカチを漬けた。一部、ビー玉による絞り染めもチャレンジした。漬け込んでいる間に、ナヨクサフジの花を集めてもらった。
本番当日は午後からは、13時ごろに染色液に漬けたあとは、ミョウバンを加える15:30くらいまでは、作業がなく、どのように時間を過ごすかが課題となっている。今回の会では、花を油に漬け込んで、ミニインテリアを作ってみた。その結果、手法や手順などの検討が必要なことが分かった。当日までに改良する予定である。
草木染したハンカチは、きれいに染まり、絞り染めもうまくいった。
上左:どんな布に染まるのか話しながらハンカチを選ぶ参加者。上右:染色液に漬けたハンカチ、左がナガミヒナゲシ、中央と右がツバキ。下左:ナヨクサフジの花を集める参加者。下右:染まったハンカチ、同じ条件で染めたにも関わらず、少し違った色に染まったものもある。
次回(5月)は、押し花レジン工作
■ 2018年5月 押し花レジン工作
日時:2018年5月20日 日曜日 13:00~16:00場所:博物館実習室
内容:押し花を使ったレジン工作
今回は新しい人がたくさん参加してくれた。初めての経験の方も多いので、最初にビデオでレジン工作について勉強した。
パンジーやコガクウツギ、オオイヌノフグリなど、身近な植物を使って、シリカゲルでドライフラワーにしたり、押し花にしたものをあらかじめ博物館側で用意した。それらを使って、レジンに埋めていくのであるが、まずは枠を選んでもらった。次に、その枠に、押し花を配置して構図を決めた。そして、一旦花を取り除き、シリコンのシートの上に枠を置き、枠の底が埋まるくらいにレジン液を流し込み、ブラックライトで固めた。次に花を配置して、さらにレジン液を流し込んだ。その際、気泡が入らないようにドライヤーで温めたり、爪楊枝で空気を追い出したりした。ここでしっかり空気を抜いておくことがポイントである。そしてブラックライトでレジンを固めた。この作業を何度か繰り返して、最後に5分ほどブラックライトを照射し、しっかりと固めた。初めての人も多かったが、みんな素敵なネックレスなどを作ることができた。
花がおおい季節ではあるが、押し花が飛ばないように窓を閉めると、室温があがり、においもこもった。開催時期は空調が入るころが望ましい。レジンを固めると突起ができたが、これはレジン液の量が多いときに発生するようである。次回は注意する必要がある。
用意した押し花やドライフラワー。ドライフラワーは立体的になるので、高さが枠からはみ出しやすいので注意が必要。
レジン工作が初めての人も多いけれど、頑張って作っている。
時折、他の人の作品を見に行ったり、話をしたりしながら、仕上げていく。
初めてあるいは初心者の人が作ったとは思えない、素敵な作品が出来上がりました。花の使い方などとても参考になります。
次回(6月)は、桑の実でジャムを作ろう
■ 2018年6月 桑の実でジャムを作ろう
日時:2018年6月17日 日曜日 13:00~16:00場所:博物館実習室
内容:桑の実でジャムを作り、それを使ってケーキを焼く。
この時期は桑の実、キイチゴ、ヤマモモなどいろいろな野生の草木の実がなる。今回はその中の桑の実でジャムを作り、それを使ってケーキを焼くことを行ってみる。
桑の実は5月の下旬から6月の上旬にかけて採集し、よく水洗いして、冷凍庫に保存しておいた。前日より冷蔵庫で解凍したものを用いた。
まずは桑の実やジャムつくりについて学習した。続いて、ゴムの手袋をして、桑の実から柄をとった。結構大変で、机を囲んでみんなで黙々と作業した。ちなみに、ネットを検索したところ、柄をとったほうが良いという人と、柄は取らなくても大丈夫という人に分かれる。
軽く水洗いして、ステンレスかホーローの鍋に入れ、半分の重さの砂糖をくわえて煮る。砂糖の量はもう少し少なくても良いが、少ないと保存がきかないので要注意。残った柄と果汁は、染め物用として、梅酒瓶に入れてクエン酸を加えて保存しておく。桑の実は青い色が出るので貴重である。鍋は、最初灰汁がでるのでこまめにとる。1時間くらい煮て、レモン汁を加えて味を調整する。できたジャムを熱湯消毒をした瓶につめてふたをする。
左:みんなで柄を取る、中:鍋で加熱して時々混ぜる、右:できたジャム
温めたマーガリンを溶かし卵、砂糖、牛乳、ホットケーキミックス、ジャムを加えて軽くかき混ぜる。このときかき混ぜすぎるとよくない。カップに入れて、オーブントースターで15分ほど焼く。温度が調整できないオーブントースターなので、2分ほど加熱したら上側にアルミホイルをしいてやくとちょうどよい。時間が来たら、爪楊枝を刺して、中身がくっついて来ななかったら出来上がり。
最初ジャムにレモン汁を入れ忘れていたので、レモン汁なしのジャムをつかったものとレモン汁入りのジャムのケーキなど3種類ほどのケーキを焼いた。どれもおいしくいただけたが、レモン汁入りのジャムのケーキが一番人気であった。
左:カップにジャムを入れたケーキのもとを入れる、中:オーブンで焼く、右:できたケーキ。
課題としては、次のようなことがある。桑の実を参加者に集めてもらうかで、それをするなら、場所が離れているので、2日に渡る行事となる。行事の性格からは採集を含めたほうが良いが、この時期の天候が不順なこともあり、検討課題である。また、時期的に食中毒が多いので、衛生には注意する必要がある。春か秋に開催できるジャム作りがあればよいかも。
次回(7月)は、植物から糸を作ってコースター作り1