四国にもざくろ石の産地はたくさんあります。ここでは、愛媛県四国中央市土居町関川の河原で採集できるアルマンディン(
関川の河原は、さまざまな種類の鉱物を手軽に拾える場所です。その中で特に目立つのが、角閃片岩の中に含まれる赤いアルマンディンです。多くは角閃片岩の表面に径1mmから2cmほどの多角形の断面として見えていますが、適度に風化した角閃片岩を割れば、斜方12面体(菱形が12個集まってできる立体)の結晶を単独で取り出すことができます(図6-7)。数は多くないものの、アルマンディン以外のざくろ石も2種類あります。それはパイロープ(
眉山のスペサルティンは、雲母を多く含んだ石英片岩の中に入っています。硬くて風化に強いので、眉山中腹の山道の地面をじっくり探すと、母岩から分離した結晶を拾うことができます(図6-8)。光沢が強く、黒っぽい色をした斜方12面体の結晶です。あまり大きなものはなく、大半は直径5mm以下です。